乳がんって?
乳がんとは乳房にできるがんの事です。
主なしこりの顔としては
- しこりの形が整っておらず、境目がはっきりしていない
- 硬くて表面がぼこぼこしている
- 指で押しても動かない
乳がんの原因には、女性ホルモンであるエストロゲンや遺伝子変異が関係していると考えられています。また、お酒の飲み過ぎやたばこ、運動不足、脂質の多い食べ物の摂り過ぎなどが乳がんの確率を高めると言われています。
乳がんの予防としては食事や運動などの生活習慣を見直すことが大切です。また、初期の乳がんは症状が出ない場合もあるため、定期的に乳がん健診を受けてがんの早期発見に努める事も大切な事です。
しこりの症状がでる病
乳がんでよく言われる『しこり』。そんなしこりでもしこり=乳がんって訳ではないのです。悪いしこりばかりではないという事です。主にしこりとして出るものが
- 乳腺線維腺腫
- 葉状(ようじょう)腫瘍
- 乳腺炎
- 乳腺症
基本的に乳がんと一部の良性腫瘍以外は治療は必要ありません。
それぞれのしこりの種類とどんなものか解説してみましょう。
乳腺線維腺腫
乳房の代表的な良性腫瘍で10代後半から40代の人に多くおこります。ころころとしたしこりで、触るとよく動きます。マンモグラフィや超音波検査などの画像検査や針生検などで繊維腺腫と診断された場合は特別な治療は必要なく、乳がんの発生とも関係ありません。閉経後には徐々に縮小してしまうことが多いのですが、しこりが急速にに大きくなる場合は摘出することもあります。
葉状(ようじょう)腫瘍
初期のものは繊維腺腫に似ているものの、急速に大きくなることが多いのが特徴です。ほとんどが良性ですが、なはには良性と悪性の中間のものや、悪性のものもあります。通常は摘出が必要で、治療の原則は手術による腫瘍の完全摘出です。ただし、葉状腫瘍は腫瘍のみをくり抜いて摘出するだけでは周囲に非常に再発しやすいので、腫瘍の周りに少し正常組織を付けて、腫瘍を包むように確実に摘出します。乳房全体を占めるほどの大きな腫瘍では、乳房全切除術が必要になりますが、この場合の同時乳房再建術は保険診療で行うことが可能です。
乳腺炎
乳汁のうっ帯や細菌感染によって起こる乳房の炎症で、赤く腫れたり、痛み、うみ、しこりなどの症状がみられます。特に授乳期には、母乳が乳房内に溜まり炎症を起こす、うっ帯性乳腺炎が多く見られます。乳腺炎は乳がんの発症とは直接関係はありません。ただし、痛みがないのに乳房が腫れる場合は、炎症性乳がんといって炎症型のまれな乳がんである事がありますので、このような場合には医療機関を受診してください。
乳腺症
30〜40代の女性に多く見られる乳腺のさまざまな良性変化をひとくくりにして呼ぶときの総称です。乳腺症には、主として卵巣かや分泌されたエストロゲンとプロゲステロンというホルモンがかかわっており、閉経後に卵巣機能が低下すると、これらの症状は自然に消失します。
片方あるいは両方の乳房に、大きさが不揃いの境界不明な平で硬いしこりとして触れることが多く、月経前に増大し、月経後に縮小します。しこり部分は何もしないでも痛むか、押さえると痛むことが多く、この痛みも月経周期と連動します。月経周期と連動するしこりや痛みはあまり心配する必要はありませんが、月経周期の関係ないしこりや痛みに気づいたら医療機関を受診してください。
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